今までの外用内服治療で十分な効果を得られなかったアトピー性皮膚炎の患者さんに対し、高い改善効果と安全性の示された、これまでにない優れたアトピー性皮膚炎治療薬です。
アトピー性皮膚炎の原因となるインターロイキン4,インターロイキン13の働きを抑えることで、皮膚のバリアを改善し痒みを減少させます。
皮膚の質がもちっとした肌質になり、痒みがなくなることで勉強や仕事に集中できるようになった、夜間よく眠れるようになったなど生活そのものが改善すると患者さんからお話しを伺います。
保湿剤の継続は必要ですが、ステロイド薬の使用量や内服薬は減っていくことが見込まれます。
また安全性も高く、日本では生後半年から使用することが可能です。
2週間毎に皮下に自己注射を行います。
1回目、2回目は当院で自己注射の練習を行います。その後は皮膚の経過をみながら自宅での注射となります。
高額な治療薬であるため、高額療養費制度の適応があります。
高額療養費制度とは、1ヵ月の間に医療機関の窓口で支払うべき額が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額にまでおさえることができる制度です。